この本には下記の柄のぬり絵が、
柄の由来の解説とともに35種、掲載されています。

はじめに

私の世界は、幼い頃から、和の美しさで満ちていました。

実家は呉服店を営んでいましたので、
着物から帯、さまざまな小物に至るまで、
色とりどりの和柄に囲まれて過ごしていました。

忙しく働く母のそばにいられるのは店の帳場だけなので、
母の隣で「いらっしゃいませ」「お似合いですよ」と
お客様にお着物をすすめることが、私の遊びでした。

祖父母は染め工房を営んでおり、
お客様からの特注品を染める和柄を選ぶため、
家には日本画の画集が並んでいました。
その画集が、私の絵本でした。

長じて声優の仕事をするようになった私は、
あるとき臨死体験をし、それを機に運をはじめ
目にみえない存在を追求し始め、そこで開運和柄との再会がありました。

和柄は、開運のシンボルです。
しかも、それは潜在意識より深いDNAという
日本人の集合無意識に刻まれているのです。

私たちは、和柄に触れることで、
そのシンボルのもつ開運効果を引き出すことができるのです。

この本にはたくさんの開運和柄が登場します。
たとえば蜻蛉は、前にしか飛ばない
「勝ち虫」と言って、武将に愛された開運和柄です。

私の鑑定のお客様にも、
蜻蛉の開運和柄の名刺入れを使うようにしたら、
思わぬところから人脈が広がり、
外資系の会社の日本支社長として起業した方がいます。

鳳凰は、私の愛する開運和柄のひとつで、
人生に良きことが起こる兆しの鳥です。

鳳凰の開運和柄を待ち受け画像にしたら、
ひょんなご縁から結婚が決まったなど、
たくさんの開運和柄の効果のご報告をいただいています。

私自身も、開運和柄を意識して身につけるようになってから、
不思議な良きことがいくつも起きています。

たとえばこの本も、ある日突然、
「開運和柄のぬり絵を出しませんか」とご連絡をいただいたのです。
それも、ずっと本を出したいと思っていた出版社から。
あの時は本当に驚きました。

その後も、富士川碧砂ブランドのアクセサリーの商品化や、
大手旅行会社との業務提携など、

自分からは何も働きかけをしていないのに、
まるで見えない糸を手繰り寄せるように
次から次へと夢が叶い、開運和柄の効果を痛感しています。

今回、開運和柄をぬり絵にしたことで、
さらに大きな開運効果を生み出すでしょう。

ぬり絵にヒーリング効果があることは、
脳科学的に実証されています。集中して色をぬることで、
脳にはアルファ波が生まれます。写経や写仏と同じです。

瞑想状態の中で開運効果のあるものを描くことで、
より強く潜在意識に働きかけがなされます。

そして、色が持つエネルギーを自分に取り入れることができます。
いくつか代表的なものをご紹介します。

この本のぬり絵は、
すべて私が厳選した本物の着物の柄からおこしています。

口絵に実物の写真を一覧にしてありますので、
本文とあわせてご覧ください。

呉服店では、お客様にこんな言葉をよく使います。
「この柄は縁起が良いですよ」
それと同様に、この本を手にしてくださった
あなたにこの言葉を贈ります。

「この本は縁起が良いですよ」
運を引き寄せる開運和柄を自分の暮らしに取り入れること、
それが和の開運方法です。このぬり絵で、あなたの人生がますます
縁起の良いものになりますように。

富士川碧砂