こんにちは。Clover出版・編集部のタヤです。
今回は「やさしさ」について、つらつらと書いてみたいと思います。
なんでやさしさをテーマに選んだか?
それは、部屋の片づけをしていたら、こんな本が出てきたから!
『やさしいライオン』(作・絵:やなせたかし、フレーベル館)
そう、絵本です。子供のころ、大好きだった一冊。20代半ばくらいに買いなおしたのでした。
主人公ブルブル(ライオン)はムクムク(犬)に育てられてやさしいライオンに育ちます。ふたりはいつもいっしょ。ムクムクの子守唄を聞いてブルブルはもう「ブルブル」と震えることなく心地よい夢の世界へ。やがて大きくなったブルブルは都会の動物園に連れていかれ・・・
作者はアンパンマンで有名なやなせたかしさん。やなせさんらしい、悲しくて切ないけれど、とってもあたたかいストーリーです。なんといっても、やなせさん、アンパンマンを例にとってもそうですが、とにかくメッセージがわかりやすいんです。でもこの『やさしいライオン』、(20歳を過ぎていましたが)私にはこの本にこめたやなせさんのメッセージがよくわかりませんでした。。。でも大好きだったんですね。それはなぜか。。。
改めて「いま」読み返してみてなんとなくわかりました。それは違う者同士の関係性にこそやさしさが生まれやすいということ。このClover出版という会社は「出版」という名前がついていますが、出版業界出身者は半分もいません。でも、だからいい。さまざまな経歴の人が集まってそれぞれの個性を遺憾なく発揮している。そこに「やさしさ」を感じるんです。自然に、ほんとうに自然に、互いをリスペクトしあえている。あふれんばかりのやさしさ。
(ちなみに、カープファンの私ですが、社内の熱烈な巨人ファン、猛烈な阪神ファンがやさしくしてくれるのです!!!社内野球観戦ツアーが生まれるのももはや時間の問題でしょう!)
出身国、経歴、出身業界、ごひいき球団、、、これからの世の中は本当にさまざまな違いをもった人たちが集まったり離れたりしながら、進化・発展していく――私はそう思っています。そこに必要なのは「やさしさ」なのだと、やさしいライオンを読んで再認識した今日この頃、ということで、締めといたします!
秋の気配を感じる今日、この日に少ししんみりとしたメルマガでございました。
次回もよろしくお願いいたします!
Clover出版編集部・副編集長 田谷裕章です。