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それは真の実力か。独立に向かない人

クローバー出版ファウンダー会長・小川泰文

Clover出版ファウンダー会長の小川泰文です。

※2020年1月1日より改名いたしました。(旧)小川泰史(おがわやすし)→(新)小川泰文(おがわやすふみ)

今日はビジネス系の話です。『看板のお陰様は、真の実力ではない。』という話です。

これは本当に多いもので、会社のブランドや知名度、もしくは師匠やリーダーの知名度があってこその集客であったり、人が寄ってきている状態で、すでに築かれている舞台で踊っていることを、自分の実力と勘違いする人が多いです。

私は著者をクライアントに130以上コンサルティングしてきた経験から、このような話を何度も耳にしています。例えば、社長に顧客を任され、有名人や実力者と会ううちに、自分もすごい人間のように錯覚し、いつしか自分のものであるかのように所有欲までもちます。

これまで、陽の目を見てきていない人間ほど、この傾向が強く、自分がやった、自分だけでやったと自己顕示を始めるようになります。

そして、だんだんと独断が多くなり、それを咎められるとふてくされ、トップよりも自分の方があたかも優秀であるかのように思い込んだ振る舞いをはじめます。そして、トップからの信頼を失い、今度は数年も経つと顧客を奪い、ひとりで独立をしたりするのですが、概ね2、3年ももつかどうか。それはそうです。本人そのものには光はないのですから。

自己重要感不足からくる自己顕示の末路です。そして、この手のタイプは謝るということができません。言わない限りつけ上がるだけで、失敗しても取り繕い、自ら謝ることをしなくなります。人によっては師匠や会社を陥れ、敵やライバルになってしまう人までいますが、本当にこの手の人たちは急降下で堕ちていきます。

本当の実力とはなにか、というと0から1をつくる力と人を吸収する人間力です。お金もなにもかも、すべてを失ったとしても、人が寄ってくる光をもった人間がどうか、が本当の魅力であり実力。

0から1を築くことと、1を2、3にするのは別次元。0から1を知らずに、2、3のいいとこ取りをしたところで、1をつくれない人間のビジネスは、必ず息切れを起こし沈没するのが関の山。

自分が踊っている舞台は誰がつくってくれたのか、そこに感謝できないと、本当にいい踊りはできないよ。って、ことです。看板のお陰様は実力ではないということを、本当に初期の頃に気づかないと人生を棒にすることさえもあるのです。

今日は少し厳しい話をしましたが、世の中みていて、本当にそういう人間が多いので、もし気づける人がいたらよいなと思い書きました。

 

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