「死ぬときに後悔すること」に必ず挙げられるのが、
「愛する人にありがとうを伝えなかったこと」
大津秀一『死ぬときに後悔すること25』(新潮社)というベストセラーがありました。2009年のことです。終活などという言葉も定着し、高齢社会がさらに加速していった頃。多くの人々が自分の人生を振り返り、悔いのない人生を送る大切さに気付き始めました。
この本の最後の項目。25個目の『死ぬときに後悔すること』が「愛する人にありがとうを伝えなかったこと」でした。それほどに、人は人によって生かされ、人との触れ合いと想いを胸に抱えながら、生きていると言えます。大切な一言を伝えられないままに、その機会を失ってしまうことが意外にも多いものです。